腰部コルセットやベルト、牽引療法は本当に効果があるのか？

①コルセットやベルトは腰痛予防にはならない

一般的に腰痛の予防や改善に役立つと思われがちな腰部コルセットやベルト。

しかし、大手航空会社の手荷物ハンドラー642名を対象に行われた研究では、ベルトを使用しても腰痛の発症率に差がないことが明らかになりました。

さらに、ウォールマートの16,873名を対象とした大規模な研究でも、腰部サポートベルトが腰痛の発症率や労災件数の減少には効果がないことが分かりました。 結論

腰部コルセットやベルトに頼るだけでは、腰痛予防にはなりません。

むしろ、体幹を鍛えることや正しい姿勢を保つことが重要です。

②腰痛に牽引療法は効果がない

牽引療法は腰痛に効くと言われてきましたが、実際には効果がないことが証明されています。

151名の慢性腰痛患者を対象にしたランダム化比較試験では、牽引を行った群と行わなかった群に痛みの軽減率に差は見られませんでした。 さらに、過度な牽引は逆に害をもたらす可能性があります。 結論

牽引療法は腰痛に効果がないばかりか、症状を悪化させるリスクがあります。

腰痛改善には他の方法を試すことが必要です。



腰痛の原因はストレスや心の問題？

①ストレスと腰痛の関係

意外に思われるかもしれませんが、ストレスは腰痛の大きな原因の一つです。

特に職場でのリストラや職場環境の変化は、腰痛を引き起こす可能性が高く、50歳以上の職員はリストラ後に病欠が14倍に増加したという研究結果もあります。

結論

腰痛は心の状態とも深く関わっています。

適切なリラクゼーションやストレス解消法を取り入れることが、腰痛の改善につながります。 ②子どもの腰痛も普通のこと

「子どもは腰痛にはならない」と思っていませんか？

実は、デンマークで行われた研究によると、小学生の30%以上、中学生の約50%が腰痛を経験しています。

ですから、「子どもの腰痛は珍しいことではない」という認識を持つことが大切です。

結論

子どもの腰痛も成人と同様、ケアが必要です。

適切な運動や姿勢を意識させることで予防や改善が可能です。