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【背骨の変形は誰にでもあります】

〜腰痛〜

 　

「背骨が変形していると言われました」

「狭窄していて手術でしか治らないと言われました」

「背骨の歪みがあると言われました」

 　

「背骨が悪いから腰痛」
と、先生から指摘された方は多いのではないでしょうか。

 　

 

でも心配しないで下さい。

　

 

椎間板狭窄
椎間板ヘルニア
腰椎すべり症
分離症
背骨の歪み
等々

　

 

これらの背骨の異常は、
誰にでも普通に見られることなのです。

 　

元気な人を１００人集めてきて
画像検査で背骨を調べたら、、、

 

 

９０人に背骨の異常が見つかるんです。　

 

 

すなわち！

 

 

今の、あなたの腰痛とは関係が可能性が高いのです。
　

　 

背骨が悪くて腰が痛いのではなく、
別の場所が原因で腰痛になっている可能性が高いのです。
　

　

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稲波弘彦医師
（NHKスペシャル腰痛治療革命より）

「医師から、骨が変形していると言われたら不安になりますよね。
でも、あまり心配ありません」

「ちょっとした骨の変形は誰にでもあるものです。
60歳代では、健康な人でも90％の人に骨の変形が見つかります」

「医者から骨が変形していると言われても、あまり不安がる必要はありません」 

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672研究をレビューした結果、
画像所見と腰痛の間に関連性はない 
（Boos N & Lander PH, Eur Spine J 1996）

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↑画像所見とは、
レントゲンやMRIで骨の変形を調べることです。
どれだけ調べても、腰痛と関係がないことが多くの研究で判明しています。

　　　

患者さんも臨床の場に立っている先生も、
頭を柔軟にし、これまでの先入観・思い込みを捨てましょう。

 

椎間板狭窄
椎間板ヘルニア
腰椎すべり症
分離症
背骨の歪み
等々

 　

 

「この病名のせいで腰痛なんだ」と
イメージを持っていると、、

 

 

「ズレるから動かしてはいけない」

「今はマシだが、また再発するかも知れない」

「私は腰痛持ち」

「骨が変形してるなんて怖い・・・」

 　

 

と考えてしまいます。そして、不安・恐怖心が芽生えます。
「背骨が悪い」という、レッテルを貼る事にもなります。

 

それが、

腰痛の発症率を高めたり、

慢性化率を高めたり、

再発率を高めたりする事が判明しているのです。

 

 

本当は無害なのに！！

 

 

私たち治療者側は、

当然、このような間違った情報を元にした患者教育をしてはいけません。
正しい荷物の持ち方や、背骨に負担のかからない動作などの患者教育はしてはいけません。

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生物心理社会的概念に基づく情報提供と患者教育は勧めるが、
正しい荷物の持ち上げ方といった、
生物医学や生体力学的モデルに基づいた情報は勧められない。
（European COST, 2004）

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↑ここ大事です。

 

患者さん側は、

「背骨がどうたらこうたら」
という説明は、真に受けない方が得策です。

 

腰痛は、心の面や社会の面が深く影響を与えます。

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慢性腰痛と慢性疼痛症候群を5年間追跡した結果、
重篤な慢性腰痛の予測因子は、
MRI所見や椎間板造影所見ではなく心理社会的因子
（Carragee.EJ et al, Spine J,2005）

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骨の変形が悪いのではありません。
神経圧迫が悪いのではありません。

　

家庭環境（夫婦関係・子育て・お金など）
や
社会環境（企業の待遇・人間関係・貧困など）
などが影響して、

　
心理面から脳にダメージが加わり腰痛になるのです。

　　

家庭環境や会社の環境や経済的な負担なんて、
そうそう簡単に変えられません。

 

だから、少なくとも、

腰痛や健康に関する間違った情報を、患者さんに教育して、

不安・恐怖・悲しみ・怒りを抱かせてはいけないのです。 

 

間違った情報を教育して、

「私は腰痛持ち」

と思わせてはいけないのです。（ノーシーボ効果）

 

 

※今回のお話は、
馬尻症候群や脊髄麻痺などの、
重篤な疾患（レッドフラッグ）の場合を除きます。

 

ＰＳ
最近来院された新患さんの体験談

腰が痛くて2つの病院を受診してレントゲン撮影

A医院

「背骨の間が狭いですね。これが痛みの原因です」

B病院

「背骨の間が少し広いね。これが痛みの原因かな」

 

狭くてもダメで、広くてもダメ…
いったいどっちやねん！笑←患者さん談

 

 

 新年は5日（水）から通常営業になります。

休診中のご予約や相談はLINEにて受け付けています。