「絶対に治したい」「この痛み、どうにかならないの？」
そんなふうに強く願うことは、自然な気持ちです。

でも、ちょっと待ってください。

その“治したい”という想いが、知らず知らずのうちに心と体に負担をかけているかもしれません。

今回は、痛みとの付き合い方や回復を妨げない考え方についてお話しします。
そして、当院が行っている“心と体の両面に働きかける施術”の特徴もご紹介します。

• 慢性的な腰痛や肩こりが、なかなか良くならず焦っている方

• ネットで原因を調べすぎて、かえって不安が大きくなっている方

• 真面目に治療を続けているのに、改善を感じられない方

その「治さなきゃ」という思い込みが回復を遅らせている？

「この痛みには必ず原因があるはずだ」
「ちゃんと通っているのに、なぜ治らないんだ」
「もっと運動した方がいい？それとも安静にすべき？」

そんなふうに、四六時中“症状”や“改善”のことを考えていませんか？

実はこれ、身体にとって逆効果になることがあるのです。

◆ 脳は“痛み”に注意を向けた分だけ、反応する

私たちの脳は「注意を向けているもの」に強く反応します。
つまり、痛みに意識を集中し続けると、痛みの感覚が脳により強く伝わるようになってしまうのです。

◆ リラックスと回復力はセット

身体はリラックスしているときに、自然治癒力が働きやすくなります。
逆に、緊張状態や不安が強いと、交感神経が過剰に働き、回復が遅れる傾向があります。

◆ 「治そう」と思いすぎないことが大切

もちろん、治したい気持ちは大切です。
でも、それを強く意識しすぎると、「まだ治らない」「今日も痛い」といったネガティブな思考に振り回されがちです。

ときには、「まぁ今日は少しマシだからよし」と気を楽にしてみませんか？

治療と並行して“気にしすぎない環境”をつくるコツ

症状が気になって仕方がない…。
そんな方には、「考えなくても済む時間」や「気がまぎれる環境」を意識的に作ることをおすすめしています。

◆ 自然とふれあう

森林浴や公園の散歩など、自然の中に身を置く時間は脳の興奮を鎮めてくれます。
五感を使って季節の変化を感じるだけでも、リフレッシュ効果は抜群です。

◆ 好きなことに集中してみる

趣味に没頭することも、症状への“過剰な注意”を手放すきっかけになります。
音楽、読書、ものづくり、料理、ガーデニング…なんでも構いません。

「この時間は不調のことを忘れられた」
そんな体験を少しずつ増やしていきましょう。

◆ 「やってみたいことリスト」をつくる

「痛みがあるからできない」と感じていたことも、実は少し工夫すればできることがたくさんあります。

たとえば…

• 短時間でもできる旅行（近場の温泉など）

• 負担の少ない運動（ゆるめのストレッチ、散歩）

• 楽しみながら学べること（映画鑑賞や簡単な習い事）

「治ったら」ではなく、「今できること」に目を向けてみましょう。