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2018/11/14

東大阪市腰痛患者さんへ「腰痛の新事実」

「ヘルニアにしときましょうか」

こんにちは。腰痛に強い東大阪のここから整骨院グループです。

ギックリ腰になり、病院に行くも治らないのでひがし整骨院へ来られた患者さんの話です。

【体を動かした際に腰に激痛が走る】
　↓

【動けないほどの痛み】
　↓

【何とか車に乗り総合病院へ】
　　

　　　
あまりの痛がり様に、入院を勧められ精密検査（画像検査）で原因を特定する事に。
　　

　
【検査】
レントゲンを撮るも→「あれ？背骨に異常はないなぁ」
↓

もっと詳細にとCTを撮るも→「綺麗な背骨ですねぇ」
↓

さらに詳細にとMRIを撮るも→「う〜ん…どこも悪くない」

と、医師達は困った様子。。。
　
　
「これだけ痛がっているのに、背骨にも椎間板にも異常が見当たらない。不思議だなぁ」
　
　
　
「先生、何でこんなに痛いんですか？どこか悪いんですか？」
との質問に、担当してもらった数人の先生全員が、、、
　
　

「う〜ん、、、分からないですねぇ」
　

　
と、困り顔。

最後には、
　
　

「ヘルニアにしときましょうか」
　

　
と、言われたそうです（笑）
　

　
患者さんはとっても痛がっているのに、画像検査が正常だと、
　

説明も出来ない
治療法も特にない
　

このパターン結構多いです。
　　
　
—。—。—。—。—。—。—。—。
　
そもそも、椎間板（背骨）の異常と腰痛との間に関連がない事は、多くの報告で証明されています。
　
——————
健常者(痛みの無い人)の椎間板ヘルニアは76％・椎間板変性は85％
（Boos N. et al, Spine, 1995）
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椎間板変性と腰痛は関連なし
自動車製造業・救急隊員・事務職・病院ポーター・ビール工場の男性149名を対象にfMRIで1年間追跡
職種による異常検出率に差はなく、腰痛を発症した13名のＭＲＩ所見に変化なし
（Savage RA. Et al, Er Spine J, 1997）
——————
　
だから、画像検査で背骨を調べても意味がないのです。
　
——————
画像所見と腰痛の間に関連なし
・腰痛の画像検査に関する世界中の672研究を調査
（Boos N & Lander PH, Eur Spine J,1996）
——————

ヨーロッパやオーストラリアなどの、医療先進国（基本的に医療費が無料の国）では、腰痛で受診しても画像検査をしません。

画像検査で腰を調べても、意味が無いことが分かっているからです。

もちろん、何か重大な病変が疑われる時のみ(レッドフラッグ)画像が必要になります。
(それでも、問診と血液検査だけで判断はできます)
　
　
　
今回のように、
画像検査をして、重大な病変が見つからなかった場合に、

「原因が分からない」なんて説明し、治療も何もしないのは最悪のパターンです。
　
　
なぜか？
　

　
「原因が分からないのに何故こんなに痛いんだ？」
という不安や恐怖を与える。
　
「痛くて病院に言ってるのに、何もしてくれないなんて行った意味がないだろ！」
という、怒りと医療不信を与える。
　　
「何か腰に怖い病気があり見過ごされているのかも…」
と、ネットなどで腰痛を検索し、体験記などを読んでさらに痛みが増幅する。
　

　
などなど、慢性腰痛へ歩み出してしまうからです。
　
不安・恐怖・悲しみ・怒り・共感は、慢性痛へ歩み出す原因になります。
(これら心理社会的な影響を、イエローフラッグと呼びます)
　　
ーーーーーー　
患者は損傷に苦しんでいるのではなく、
イエローフラッグ・ブルーフラッグ・ブラックフラッグに苦しんでいる
（Ulnverslty of Huddersfield, Tackling Musculoskeletal Problems, 2009）　
ーーーーーー　
　
　
多くの腰痛は、風邪やささくれと同じで、自然経過で勝手に治っていくと定義されています。（これを自己限定性疾患といいます）
　

もちろん、放置よりは適切な治療をした方が、回復は早くなるので医療機関に診てもらう事は大切です。
　

問題は、自己限定性疾患のはずの腰痛が、ずっと続く慢性痛に移行する事があることなんです。
　
　
どういう時に慢性化するのか？
　
　
それが、上記で述べた「イエローフラッグ」です。
本来自然に治るはずの腰痛が、心理社会的因子(イエローフラッグ)のせいで慢性化してしまうのです。
　

その多くは、医療者の説明や態度のせいという、、、　
　
　
ですから、痛みを訴えて来院された患者さんには、
　　

・しっかり話を聴き説明する
・検査する
・まずは治療する（取りあえず痛みを取る）
　

が重要になます。
この順番に決まりは無く、第一優先は「その患者さんが一番安心出来ること」
　
　
そうすれば、慢性化の原因であるイエローフラッグを抑える事ができるのです。
　
　
　
　
今回の病院のケースのように、

・ＰＣ画面ばかり見て話しもほとんど聴かない
・レントゲンを撮るも、原因不明とされ納得できる説明もない
・治療もない(薬飲み)
　
では、治るものも治らないし、慢性化の可能性を高めているんですね。
　
　
　　
この患者さんは、当院に来られ幸い初回の施術で痛みがかなりマシになりました。
　
1回で完治させるとかは並大抵ではありませんが、

その場で痛みを軽減させるのは、どの治療院でも得意としている事でしょう。
　
それよりも大事な事は、慢性化させない為の根拠に基づく説明です。
　

　　　
「腰の骨に問題があるとは絶対思わないでください」

「この痛みがクセになったり、今後蓄積されたり、腰に影響を与える事はありません」

「出来る範囲んで動かす事と、必要以上に腰に意識を向けないで下さいね」

「腰痛の自然治癒率は86%というデータもありますので、

レントゲンもＭＲＩも正常なのであれば、

心配しなくても自然に治っていきまから安心して下さいね」

「唯一注意する事は、痛みに対して不安がったり心配し過ぎない事です。

それと、日常生活や仕事上のストレスも長引かせる要因になるので、

この期間中だけでも、イライラせずのんびりと過ごしてくださいね(^^)」
　
　
施術の後に、これらのお話して帰って頂きました。
　　
　
とにかく痛みを和らげてあげる。
根拠に基づく情報を提供する。
　
　
これを初回来院時にする事が、腰痛を改善させる、予防させる、再発させない、慢性化させない為にとっても重要なんですね！！
　

日本中の医療機関がすべて実行すれば、100％日本から腰痛患者さんは減ります！　

2018/11/14