
昨日は腰の右側が痛かったのに、今日は左側が重い。
朝は腰の中央がつらかったのに、夕方になるとお尻の近くが気になる。
慢性腰痛が続いている方の中には、このように痛む場所や強さが日によって変わり、「結局どこが悪いのか分からない」と不安になる方がいます。
なぜ慢性腰痛では、痛む場所がいつも同じとは限らないのでしょうか。
腰痛というと、骨、筋肉、関節、骨盤など、どこか一か所に悪い部分があり、そこが痛みを出していると考えたくなります。
確かに、特定の組織や病気が原因となる腰痛もあります。
しかし、慢性腰痛の多くは、それほど単純ではありません。
WHOでは、腰痛の約90%は特定の病気や一つの組織だけでは説明しきれない「非特異的腰痛」に分類されるとしています。
さらに慢性的な腰痛では、筋肉や関節など身体的な要素に加えて、活動量、睡眠、疲労、仕事、痛みへの不安、ストレスなどを含めた総合的な評価が重要とされています。
つまり、右が痛い日は右側だけが悪く、左が痛い日は左側だけが悪くなった、と単純に考える必要はありません。
痛みが長く続くことで身体の使い方が変わったり、痛みを感じ取る神経の働きが敏感になったり、その日の仕事や睡眠によって身体への負担が変化したりすることで、痛みの感じ方や場所が変わることがあります。
慢性腰痛をそのままにしていると、痛みそのものだけでなく、「この動きは大丈夫だろうか」「また腰痛が出るのではないか」と身体を動かすことへの不安が大きくなることがあります。
その結果、外出を減らす、荷物を持たないようにする、運動を避けるなど、生活の範囲まで狭くなってしまうことがあります。
一方で、慢性腰痛は「痛む場所が変わるから治せない」というものでもありません。
大切なのは、痛い場所だけを追いかけるのではなく、どのような動作や生活背景の中で痛みが変化しているのかを整理することです。
この記事では、東大阪市で慢性腰痛にお悩みの方へ、腰痛の場所や強さが変化する理由と、整骨院ではどのような視点で身体を確認するのかを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
・整体や施術を受けても腰痛を繰り返している方
・腰だけでなく身体全体から状態を見直したい方
なぜ慢性腰痛は痛む場所や強さが変わるのか
なぜ昨日と今日で痛む場所が違うのでしょうか。
まず知っていただきたいのは、痛みは単純に「傷んでいる場所を知らせる信号」だけではないということです。
もちろん、ケガや炎症が起きれば痛みを感じます。
しかし、人が実際に感じる痛みには、身体から入ってくる情報だけでなく、脳や神経による情報処理も関わっています。
特に慢性腰痛では、腰の状態だけではなく、その日の疲労や睡眠、身体の使い方、不安などによっても痛みの感じ方が変化します。
どういうことなのか、日常生活で考えてみましょう。
例えば、デスクワークをしている方がいたとします。
月曜日は午前中から会議が続き、長時間座っていたため、夕方になると右腰が重くなりました。
火曜日は外回りが多く、いつもより歩いたため、腰よりもお尻の外側が気になりました。
水曜日は睡眠不足のまま仕事をして、普段より身体全体が疲れていたため、腰の中央が広く重く感じました。
この場合、毎日別々の場所が壊れていると考えるより、その日の活動や疲労に応じて身体への負担や痛みの感じ方が変化していると考えたほうが自然です。
なぜ痛みが長くなると、さらに複雑になりやすいのでしょうか。
慢性腰痛が続くと、人は自然と痛い場所を守ろうとします。
右腰が痛ければ左側へ体重をかける。
前かがみが怖ければ腰をできるだけ曲げないようにする。
椅子から立つときに、机へ手をついて腰を固める。
このような動きは、痛みが強い時期には身体を守るための自然な反応です。
しかし、その状態が長期間続くと、最初とは違う場所へ負担が集まることがあります。
右腰を守り続けた結果として左腰が疲れる。
腰を動かさないようにした結果として股関節や背中が動きにくくなる。
歩幅を小さくし続けた結果としてお尻や脚へ負担を感じる。
このように、慢性腰痛では「現在痛い場所」と「最初に負担がかかった場所」が必ずしも一致しないことがあります。
どうしてマッサージを受けても、また腰痛が戻ることがあるのでしょうか。
筋肉が緊張している場合、適切な施術によって一時的に身体が楽になることはあります。
それ自体を否定する必要はありません。
しかし、マッサージを受けても変化が長続きしなかった方は、「筋肉をほぐすことが間違っていた」と考えるのではなく、腰の筋肉が緊張しやすくなっている背景まで確認してみることが大切です。
例えば、仕事中に毎日6時間以上ほとんど姿勢を変えない。
腰痛が怖くて常にお腹へ力を入れている。
睡眠時間が短い。
休日になると痛みが怖くてほとんど動かない。
このような状態が続いていれば、腰の筋肉だけを一時的に緩めても、日常生活へ戻ったときに再び身体へ力が入りやすくなることがあります。
骨盤矯正を受けても慢性腰痛が続いた方も同じです。
骨盤の位置や身体の左右差がまったく関係しない、という意味ではありません。
ただし、人の身体にはもともと左右差があります。
利き手もあれば利き脚もあります。
座る姿勢や仕事の動作も毎回左右対称ではありません。
そのため、「骨盤が歪んでいるから慢性腰痛になった」と一つの原因だけに絞り込むと、睡眠や活動量、痛みへの不安、仕事での負担など、ほかの重要な要素を見逃すことがあります。
WHOの慢性腰痛ガイドラインでも、一つの治療だけに頼るのではなく、教育、運動、身体へのアプローチ、心理的な支援などを、その人の状態に応じて組み合わせる考え方が示されています。
なぜ心理面まで慢性腰痛に関係するのでしょうか。
ここは誤解されやすいところです。
心理面が関係すると聞くと、「痛みは気のせいなのか」「精神的に弱いから腰痛になるのか」と感じる方もいます。
そういう意味ではありません。
痛みは実際に感じている身体の体験です。
ただ、人間の脳や神経は、身体の状態だけでなく、これまでの経験や現在の状況も踏まえて身体を守ろうとします。
例えば、以前に前かがみで強い腰痛を経験した方を考えてみましょう。
痛みが落ち着いたあとでも、床の物を拾おうとした瞬間に「また痛くなるかもしれない」と思えば、身体は無意識に緊張します。
呼吸を止める。
お腹へ強く力を入れる。
腰をほとんど動かさない。
動作を急に終わらせようとする。
このような反応が起こると、腰の動きはさらにぎこちなくなります。
痛みへの不安があること自体が悪いのではありません。
重要なのは、「不安があるから動けない」という状態をそのままにせず、どこまでなら安心して動けるのかを確認することです。
WHOも慢性腰痛に対して、身体的要因だけでなく心理的・社会的要因を含めたBPSモデル、生物心理社会モデルに基づく人中心のケアを重視しています。
なぜ睡眠や仕事まで腰痛と一緒に確認するのでしょうか。
例えば、普段は腰痛が3程度なのに、寝不足が続いた週だけ6程度に感じる。
仕事が忙しく休憩を取れない日は腰が重く、休日に適度に動いた日はそれほど気にならない。
このような変化があるなら、腰だけを見るより、一日の過ごし方を含めて確認したほうが慢性腰痛を理解しやすくなります。
WHOでも、慢性腰痛では身体活動、睡眠、社会生活などを含めて評価し、その人に合った対応を考えることが重要とされています。
つまり、慢性腰痛で痛む場所が変わることは、「原因不明だからどうしようもない」という意味ではありません。
むしろ、身体がどのような場面で緊張し、どのような活動で症状が変化するのかを知るための手がかりになることがあります。
東大阪市の整骨院では慢性腰痛をどう考えるのか
どうすれば、痛む場所が変わる慢性腰痛を整理できるのでしょうか。
当院では、最初から「腰のここが原因です」と一つの場所へ決めつけることを重視していません。
まず確認したいのは、患者さんが実際にどのようなことで困っているのかです。
腰が痛いという言葉は同じでも、困っていることは人によって大きく違います。
朝の起き上がりがつらい方。
30分座ると仕事へ集中できなくなる方。
子どもの抱っこが怖い方。
買い物へ行くと途中で腰が重くなる方。
趣味のゴルフを控えている方。
痛みを10段階で何点と表すことも参考になりますが、それだけでは生活への影響は分かりません。
なぜ動作を実際に確認するのでしょうか。
慢性腰痛では、身体を止めているときより、動作の途中で特徴が見えることがあります。
椅子から立つ。
前へかがむ。
身体を反る。
左右へ振り向く。
片脚で立つ。
数歩歩く。
このような基本的な動きを確認すると、「右腰が痛い」という情報だけでは分からなかった身体の使い方が見えることがあります。
例えば、右腰が痛いから右側が悪いと思っていた方でも、立ち上がるときには左脚をほとんど使えていないことがあります。
前かがみで腰が痛い方でも、実際には腰より股関節をほとんど動かさず、身体全体を固めていることがあります。
このような場合、「姿勢が悪い」と決めつけるのではなく、どの動きなら安心して行えるのかを探していきます。
どうして当院では脳と神経の働きにも着目するのでしょうか。
痛みを感じるためには神経と脳の働きが欠かせません。
腰から入ってきた情報は神経を通って脳へ伝わり、脳が身体を守る必要性を判断します。
慢性腰痛が長く続くと、痛みに関わる神経系が敏感になり、刺激に対する反応が変化することがあります。
だからこそ、慢性腰痛では「筋肉が硬いから強く押す」という一方向だけの考え方ではなく、身体がどのような刺激なら受け入れやすいのかを確認することも大切です。
当院では、強く押したり無理に身体を動かしたりすることを前提にはしていません。
身体の状態に合わせたソフトな刺激を中心に施術を行い、施術前後で身体の動きや感覚がどう変化したかを患者さんと一緒に確認します。
ここで大切なのは、「一度の施術で慢性腰痛が治る」と判断することではありません。
例えば施術前に前へかがむと腰が怖かった方が、施術後には少し動きやすく感じる。
椅子から立つときの重さが変わる。
身体をひねる範囲が変化する。
このような反応を確認することで、「現在の身体には変化する余地がある」と理解する材料になります。
その場で身体の変化を感じる方もいますが、慢性腰痛は長期間の生活背景が関わっていることも多いため、初回の反応だけで結果を断定することはしません。
なぜ説明と対話を大切にするのでしょうか。
慢性腰痛で最もつらいことの一つは、「なぜ痛いのか分からない」という不安です。
右が痛かったのに左が痛くなった。
検査では大きな問題がないと言われたのに痛い。
整体へ行っても、マッサージを受けても、また戻る。
この状態では、自分の身体がどうなっているのか分からず、不安が強くなります。
だからこそ当院では、難しい専門用語を並べることより、「今の身体で何が起きていそうなのか」「何を確認したのか」「次に何を目指すのか」をできるだけ分かりやすく共有することを大切にしています。
例えば、
「腰そのものが壊れているというより、立ち上がるときに身体へ力が入りすぎています」
「痛い側をかばって反対側へ負担が集まっています」
「前かがみ自体が危険なのではなく、怖さが強くて身体全体を固めています」
というように、患者さん自身が現在の身体を理解できる説明を心がけます。
自分の身体について納得できることは、慢性腰痛と付き合ううえで重要です。
なぜ心理カウンセラー資格を持つスタッフがいることも慢性腰痛に役立つのでしょうか。
腰痛の相談だからといって、無理に仕事や家庭の悩みを話す必要はありません。
ただ、慢性腰痛が生活へ影響している場合には、
仕事を休めない。
家族へ迷惑をかけたくない。
またぎっくり腰になるのが怖い。
趣味を再開したいが不安。
痛みのことを周囲に理解してもらえない。
といった気持ちも身体の使い方に関係することがあります。
当院では、患者さんが話したい範囲を尊重しながら、身体と生活背景を切り離さずに確認することを大切にしています。
これは「心理面を整えれば腰痛が治る」という意味ではありません。
身体、神経、生活、気持ちのすべてを、一人の患者さんの中で起きていることとして理解しようという考え方です。
どうして筋肉への施術だけで終わらないのでしょうか。
筋肉が緊張していれば、その状態を確認し、必要に応じて施術します。
ただ、筋肉が緊張している「理由」にも目を向けます。
長時間の仕事で疲れているのか。
腰を守ろうとして常に力が入っているのか。
股関節が動きにくく腰へ負担が集まっているのか。
体幹を必要以上に固めているのか。
活動量そのものが少なくなっているのか。
この違いによって、必要な対応は変わります。
姿勢改善についても、きれいな姿勢を一日中固定することが目的ではありません。
人は仕事、家事、休憩、歩行などで姿勢を変えながら生活します。
大切なのは「正しい姿勢を保ち続けること」ではなく、いろいろな姿勢へ無理なく変化できることです。
どうすれば再発予防につながるのでしょうか。
慢性腰痛の再発予防では、「毎日この運動をすれば大丈夫」という一つの方法を押しつけることはしません。
患者さんの生活に合わせて考えます。
デスクワークが長い方なら、仕事をやめるのではなく、座り続ける時間を区切る。
運動不足の方なら、いきなり強い筋トレではなく、短時間歩くところから始める。
身体を動かすことが怖い方なら、怖くない動作から少しずつ経験を増やす。
体幹トレーニングが必要な方には、現在の身体の状態に合わせて負荷を調整します。
WHOの慢性腰痛ガイドラインでも、教育や自己管理、運動、身体への施術、心理的な支援などを、その人の状態に応じて組み合わせることが推奨されています。
大切なのは、治療を受ける時間だけ身体を整えることではありません。
仕事、家事、睡眠、運動、休息まで含め、患者さん自身が「どうすれば調子を崩しにくいか」を少しずつ理解できる状態を目指します。
他の医療機関との違いは何でしょうか。
病院や整形外科では、画像検査や医学的な診断、薬などが必要な状態を評価できるという大切な役割があります。
一方で整骨院では、日常生活で実際に困っている動作や身体の使い方を細かく確認し、その日の身体の反応を見ながら施術を進められる特徴があります。
どちらか一方が優れているという話ではありません。
必要な医学的評価を受けながら、その後も慢性腰痛によって仕事や家事、外出などに困っている場合には、整骨院で身体の動きや生活上の負担について相談するという考え方もあります。
何が原因か分からない段階でも、当院へ相談していただいて構いません。
「整形外科へ行くほどなのか分からない」
「セルフケアだけでよいのか分からない」
「整体や施術を受けてきたけれど、次に何をしたらよいか分からない」
そのような段階から、今困っていることを伺い、身体の状態を一緒に整理していきます。
なお、慢性腰痛のすべてを整骨院で対応するわけではありません。
脚の力が急に入りにくくなる、排尿や排便に急な異常がある、高熱を伴う、強い外傷後に症状が急激に悪化しているなど、重大な状態が疑われる場合には医療機関での確認が優先されます。
ただし、一般的な慢性腰痛の方まで「まず病院へ行かなければ相談できない」ということではありません。
分からないからこそ、その段階でご相談ください。
・筋肉、神経、睡眠、不安、仕事や生活背景を総合的に見る
・痛みの場所より、困っている動作と生活の変化を確認する
慢性腰痛が長く続き、右腰、左腰、お尻など痛む場所まで変化すると、「自分の身体はどんどん悪くなっているのでは」と心配になるかもしれません。
しかし、痛みの場所が変わることだけで、身体の損傷が広がっていると判断することはできません。
慢性腰痛では、身体の使い方、筋肉や関節の状態、神経の反応、睡眠、活動量、痛みへの不安、仕事や家庭での負担など、複数の要素が重なっています。
だからこそ、痛い場所だけを追いかけるのではなく、「どのような生活を送りたいのか」「何ができなくて困っているのか」まで含めて考えることが大切です。
東大阪市の若江岩田にあるひがし整骨院、八戸ノ里ここから整骨院、長瀬ここから整骨院では、慢性腰痛でお悩みの方に対して、痛みの場所だけでなく、身体の動きや生活背景を丁寧に確認しています。
施術はソフトな刺激を中心とし、施術前後には立ち上がりや前かがみなどの動作を確認します。
身体がどのように反応しているのかをご本人と共有し、納得しながら施術を進めることを大切にしています。
マッサージを受けても変化が続かなかった方、骨盤矯正を受けても慢性腰痛が残っている方も、それまでの施術を否定する必要はありません。
今までとは少し違う視点から、筋肉、関節、脳と神経、身体の使い方、生活背景まで整理することで、次に取り組むことが見つかる場合があります。
東大阪市で慢性腰痛について相談できる整骨院を探している方は、「何が原因か分からない」という段階でもご相談ください。
痛みだけに生活を合わせるのではなく、仕事を続けたい、家族と出かけたい、趣味を楽しみたいなど、その方が大切にしている自分らしい生活を目標にしながら、一緒に身体の状態を整理していきます。
柔道整復師 東剛士が監修しています
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