ギックリ腰と慢性腰痛、腰の痛みは同じに見えても、同じ対処ではうまく改善しない。
特に急に起こる急性腰痛(いわゆるギックリ腰)と、3か月以上つづく慢性腰痛は、体の中で起きていることも、回復の進め方も大きく異なります。
本記事では、専門用語をできるだけ避け、自分はいまどちらなのかの見分け方、やってよいこと/避けたいこと、整骨院で実際に提供できるサポートを分かりやすくまとめています。
「ギックリ腰」かもしれない。今すぐ楽になるコツとNG行動を知りたい
3か月以上続く腰の痛み・重だるさがあり、不安やストレスで余計につらい
骨盤矯正やマッサージで良くならなかった理由と、別のアプローチを探している
急性腰痛(ギックリ腰)は自然に回復が基本。動ける範囲で動くことが近道
1) 体の中で何が起きている?
多くは腰まわりの筋肉・筋膜の小さな損傷や関節の一時的なかたまりです。
鋭い痛みや「動くとズキッとくる」感覚はありますが、時間の経過とともに自然と落ち着くケースが大半です。
焦って強い刺激を重ねるより、回復を邪魔しない過ごし方が大切になります。
2) 最初の48〜72時間の考え方
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完全安静はNG
ベッドでじっとし続けると回復が遅れます。痛みが増えない範囲でこまめに姿勢を変えるだけでも循環がよくなり、こわばりを防げます。 -
コルセットは短期の橋渡し
動作が怖い時の助けにはなりますが、長期のつけっぱなしは筋力低下の原因に。痛みが落ち着いたら徐々に卒業を。
3) すぐにできるセルフケア
やってよい
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痛み0〜2/10の範囲で短時間の歩行をこまめに
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呼吸に合わせた軽い骨盤・股関節・背中の可動(反動や勢いはつけない)
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起き上がり方・洗面動作・くしゃみの構え方など、痛みが出やすい動作の工夫
避けたい
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痛みを我慢しての強いストレッチや重労働
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早期からの強刺激の連発(防御反応が強まり、余計にこわばることがあります)
4) 整骨院でできること(当院の支援の例)
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ソフトな関節・筋膜の調整で動作が楽になる体位を作る
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神経の警戒スイッチを下げるアプローチ(強刺激は避け、必要な刺激だけ)
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再発を防ぐ“ミニ動作”指導:朝の起き上がり、荷物の扱い、座り方・立ち方
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不安の軽減:正しい情報で「何をすればいいか」を明確にし、恐怖回避の悪循環を断つ
ポイント:怖さと不安が強いほど痛みは長引きやすい。急性期ほど、安心できる環境づくりが薬になります。
慢性腰痛は腰だけの問題ではない。神経の過敏化と生活の整え直しがカギです
1) 体の中で何が起きている?
痛みは脳が感じる体験です。長く続くと、腰の組織のダメージが小さくても、神経の感度(痛みの音量)が上がっていることがあります。
これをここではわかりやすく「神経の過敏化」と呼びます。
さらに、不安・イライラ・睡眠不足・運動回避・仕事や家庭の負担などの心理社会的ストレスが、痛みのボリュームを上げる増幅器として働くことで、痛み→不安→動かない→筋力低下→さらに痛いというループが生まれます。
2) よくある思い込みと見直し
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思い込み①「姿勢が悪いからすべて痛い」
→ 姿勢は要素の一つですが決定打ではありません。同じ姿勢でも痛くない人がいるのはそのため。 -
思い込み②「安静にしておけば治る」
→ 動かなさすぎは逆効果。軽い運動の再開が神経の過敏化を下げ、回復へのスイッチになります。 -
思い込み③「マッサージや骨盤矯正でダメなら終わり」
→ 脳・神経・心理面も含めた治療方法の再設計で前進する例は多くあります。
3) 回復を前に進める5つのステップ
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やさしい痛みの教育(ペインエデュケーション)
仕組みがわかると恐怖が下がり、動きやすさが戻る。 -
ソフトな徒手療法+神経アプローチ
その場の「動ける感覚」を作り、成功体験を積み重ねる。 -
スモール・ムーブメントの設計
いきなり筋トレではなく、1〜2分のちょこっと活動から。歩数・呼吸・股関節の軽い可動など続けられる形に。 -
睡眠とストレス環境の微調整
就寝前のルーティン、画面時間、呼吸・リラックス法など生活の質を底上げ。 -
価値観と目標のすり合わせ
「本当にやりたいこと」から逆算して、意味のある行動目標を一緒に設定。
よくある質問(不安の解消Q&A)
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Q:検査で異常なしでも痛いのはなぜ?
A:慢性痛の場合は体の損傷というよりは痛みを感じる働きの誤作動です。しかも誤作動の状態はMRIやレントゲンには映りません
ですので検査で異常がなくても痛いということが起こるのです。 -
Q:運動で悪化しない?
A:痛み0〜2/10の範囲で少しずつ再開すると、むしろ痛みの音量を下げる働きがあります。 -
Q:骨盤矯正やマッサージで良くならなかった…
A:アプローチが体の一部分に偏っていた可能性があります。脳・神経、心理面も含めて再設計すると前進しやすくなります。
ポイント:慢性腰痛は腰のケア+神経のケア+生活の小さな改善の足し算。これだけやればOKという単独解はまれです。
急性腰痛は自然回復が基本である。 痛みを我慢した強い刺激より、動ける範囲で動くことが近道である。
慢性腰痛は神経の過敏化が関与する。 腰だけに固執せず、身体・心理・生活を統合して整えるべきである。
不安と恐怖の軽減は治療効果を押し上げる。 正しい情報と安心できる対話が回復を後押しする。
最後に|当院の体感×対話×神経アプローチだからできること
ひがし整骨院/ここから整骨院グループでは、その場での体感と長い目で見た変化の両立にこだわっています。
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その場で変化を実感
ソフトな施術でも動作のしやすさや痛みの軽減を感じていただけるよう、刺激量を精密にコントロールします。 -
普通の整骨院とは違う設計
脳・神経の働きにも着目し、痛みの音量を下げる神経アプローチややさしい痛みの教育を組み合わせます。 -
説明と対話を重視
一方的に“施術するだけ”ではなく、不安や疑問を言語化し、納得のいく計画を一緒に作ります。 -
エビデンス+価値観
研究知見を土台に、あなたの生活・目標・性格に合わせて**“続けられる形”**へ落とし込みます。 -
資格と人柄
柔道整復師・鍼灸師の国家資格者に加え、施術スタッフ全員が心理カウンセラー資格を保持。親切で丁寧な応対で安心してご相談いただけます。
「ギックリ腰を早く楽にしたい」「3か月以上の腰痛を抜け出したい」「骨盤矯正やマッサージで変わらなかった」――そんな方は、お気軽にご相談ください。
東大阪市の
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八戸ノ里ここから整骨院
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それぞれの院で、体感できる変化とやさしい説明、そして神経に配慮したアプローチをご用意しています。できることから一歩ずつ、あなたの回復プランを一緒に設計しましょう。
柔道整復師 東剛士が監修しています

✅整骨院グループ紹介
私たち「ひがし整骨院/ここから整骨院グループ」では、東大阪市・大阪市を中心に、
腰痛・自律神経の不調・ぎっくり腰などの根本改善を目的とした施術を行っています。
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そんなお悩みに対し、丁寧なカウンセリングと専門的な検査をもとに、一人ひとりに合わせた施術/整体をご提供します。

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