
「〇〇症です」
「これは慢性的なものですね」
「年齢的にも仕方ないですね」
病院や医療機関でこうした言葉をかけられたとき、ほっとする方もいれば、逆に強い不安を感じる方もいます。
実際に、慢性的な痛みや不調で悩んでいる方の中には、病名を聞いた瞬間から気持ちが沈み、そこから症状まで悪化したように感じる方が少なくありません。
もちろん、病名そのものが悪いわけではありません。
病名は本来、体の状態を整理し、今後の方針を考えるための大切な手がかりです。
ただし、その病名をどう受け取るかによっては、回復の助けになることもあれば、逆に足かせになることもあります。
・病名を言われてから余計に不安が強くなった方
・症状だけでなく、気持ちの面からも元気を取り戻したい方
病名が心に与える影響は想像以上に大きい
病名には、私たちが思っている以上に強い“意味づけ”の力があります。
たとえば、同じ症状でも、ただ「疲れがたまっていますね」と言われるのと、「慢性疲労症候群のような状態ですね」と言われるのとでは、受ける印象が大きく違います。
後者のような病名を聞くと、多くの方は無意識のうちに、
重そう
治りにくそう
ずっと続きそう
というイメージを持ちやすくなります。
そして、そのイメージが心に居座ると、症状の感じ方まで変わってしまうことがあります。
たとえば、これまでは気にならなかった程度の違和感でも、
「この病気のせいかもしれない」
と考えることで、急に強く意識するようになります。
また、少し痛みが出ただけでも、
「やっぱり悪くなっている」
「もう治らないのかもしれない」
と受け止めてしまい、不安がさらに強くなることがあります。
このとき体の中では、ただ気分が落ちているだけではありません。
不安や恐怖が強くなると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、筋肉は緊張し、呼吸も浅くなり、体は“守りの状態”に入ります。
その結果、
痛みを感じやすくなる
体がこわばる
疲れやすくなる
眠りが浅くなる
といった悪循環が起こることがあります。
さらに、病名によって行動まで変わることもあります。
「この病気だから無理してはいけない」
「動いたら悪化するかもしれない」
「また痛くなるのが怖い」
そう考えて活動量が減ると、筋力や体力が落ち、血流も悪くなり、かえって症状が長引くことがあります。
ここで大切なのは、病名を否定することではありません。
病名は診断の一つであり、体の状態を把握するために必要な場面もあります。
ただ、病名を“自分の未来を決める宣告”のように受け取ってしまうと、心にも体にも大きな負担がかかるのです。
つまり、病名は便利なラベルである一方で、受け取り方によっては、症状を長引かせるきっかけにもなり得ます。
病名が脳に与える影響 ― 「思い込み」が症状を強めることがある
私たちの脳は、言葉やイメージにとても強く反応します。
たとえば、同じ腰の違和感でも、
「少し疲れているだけ」
と思っているときと、
「ヘルニアだから危ない」
と思っているときでは、感じ方が変わることがあります。
これは決して気のせいではありません。
脳は常に、今の体が安全なのか危険なのかを判断しています。
そして「危険」と判断すると、体を守るために痛みや緊張を強めることがあります。
つまり、病名そのものよりも、
その病名から何を想像しているか
が重要なのです。
病名を聞いて、
「壊れている」
「一生このまま」
「何をしても無理」
といったイメージが強くなると、脳はその情報を危険信号として受け取りやすくなります。
すると、
少しの刺激でも痛みとして感じやすくなる
不調への意識が強くなる
体を過剰に守ろうとして動きが悪くなる
といった反応が起こることがあります。
これは、いわゆるノーシーボ効果とも関係します。
ノーシーボ効果とは、悪い情報や悪い思い込みによって症状が強く出たり、改善しにくくなったりする現象のことです。
逆に、正しい情報を受け取り、
「この状態でも回復の可能性はある」
「今はつらくても変化していける」
と理解できると、脳は少しずつ安心し、体も回復しやすい状態に向かっていきます。
現場でも、複数の病名を言われて不安いっぱいで来院される方がいます。
しかし、丁寧に体の状態を確認し、分かりやすく説明し、不安を減らしながら施術を進めると、短期間で表情が変わり、動きが変わり、症状が軽くなるケースは少なくありません。
これは、施術そのものの効果だけでなく、
安心できたこと
希望を持てたこと
必要以上に怖がらなくてよいと分かったこと
が大きく影響していると考えています。
病名は、脳にとって強い情報です。
だからこそ、病名をどう伝えるか、どう受け取るかは、回復にとても大きな意味を持ちます。
病名に縛られず、健康を取り戻すために大切なこと
では、病名に振り回されず、健康を取り戻していくためには何が大切なのでしょうか。
まず一つ目は、
病名と自分自身を同一視しすぎないこと
です。
病名はあくまで“今の状態を表す一つの言葉”です。
それがあなたのすべてではありませんし、未来を決めるものでもありません。
「私は〇〇病だから無理」
ではなく、
「今こういう状態だけど、ここからどう整えていくか」
という視点がとても大切です。
二つ目は、
症状だけでなく、できていることや変化していることにも目を向けること
です。
慢性的な痛みや不調があると、人はどうしても悪い部分ばかりに意識が向きます。
でも実際には、
昨日より少し楽だった
前より動けるようになった
眠れる日が増えた
といった小さな変化が起きていることもあります。
そうした変化を見つけられるようになると、脳は「ずっと悪いままではない」と学習し、安心しやすくなります。
三つ目は、
心の状態を整えること
です。
ストレス、不安、怒り、焦り、悲しみといった感情は、体の緊張や痛みの感じ方に大きく影響します。
そのため、
睡眠を整える
深呼吸する
安心できる時間を持つ
好きなことに触れる
一人で抱え込みすぎない
といったことも、回復のためにはとても大切です。
体と心は別々ではなく、つながっています。
だからこそ、施術だけでなく、安心感や納得感も大切にしながら整えていくことが重要です。
当院でも、痛みがある場所だけを見るのではなく、患者さんがどんな言葉に傷つき、何を不安に感じ、どんな思い込みを抱えているのかまで含めて丁寧に向き合うことを大切にしています。
病名を知ることは必要です。
でも、それに支配される必要はありません。
病名を“呪い”にするのではなく、
今の自分を理解するための一つの情報として受け止め、
そこからどう良くしていくかを考える。
この姿勢が、健康を取り戻す大きな一歩になります。
・病名は状態を整理するために大切な一方で、受け取り方によっては不安や恐怖を強め、症状を長引かせることがある
・脳は言葉やイメージに強く反応するため、病名から生まれる悪い思い込みが痛みや不調を強める可能性がある
・回復のためには、病名に縛られすぎず、小さな変化や安心感を大切にしながら心と体の両方を整えていくことが重要
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