「姿勢を正せば腰痛は良くなるはず」——そう考えて、整体に通ったり、マッサージでほぐしたり、骨盤周りのセルフケアを続けてきた方は多いと思います。ところが現実には、一時的に楽になっても、しばらくするとまた痛みが戻ってくる。
この「戻る」現象の背景には、脳と神経のはたらきが深く関わっています。
本記事では、東大阪市・大阪市の整骨院として現場で積み重ねてきた経験をもとに、慢性腰痛の正体を「脳神経の視点」から噛み砕いて説明し、その日から実践できる対策までまとめます。
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姿勢改善や筋トレをしても腰痛がぶり返す
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画像検査で大きな異常がないのに痛み・こわばりが続く
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整体・肩こり・腰痛・産後ケアを受けたが、変化が長続きしない
慢性腰痛は「姿勢の問題だけ」では説明できません
1-1. 痛みは「損傷=強い痛み」ではない仕組みがあります
私たちが感じる痛みは、皮膚や筋肉のセンサー → 神経 → 脳という経路を通って脳で最終判断されます。
ケガや炎症が落ち着いたあとでも、
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ストレスや不安
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睡眠不足・疲労
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動かさない期間の長さ
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「また痛むかも」という予測
などが重なると、脳の警報装置が敏感になり、軽い刺激でも強く痛く感じることがあります。これがいわゆる**神経の過敏(感作)**です。
「検査では問題ないのに痛い」「朝はつらいが動くと少し楽」などは、過敏になった警報の典型的なサインです。
1-2. 姿勢は“結果のひとつ”であり、原因のすべてではありません
猫背・反り腰・骨盤の傾きなどの姿勢の崩れは、確かに痛みと関係します。
ただし慢性腰痛では、脳が“危険”と判断して筋肉を固める「守りの反応」が先に起き、その結果として姿勢が崩れる場合も多いのです。
つまり、姿勢だけを直しても“守りの反応”が続く限り戻りやすい——これが「何度もぶり返す」正体のひとつです。
1-3. 「強くほぐす=効く」わけではありません
強い刺激で筋肉を黙らせる方法は、一時的にラクになることがあります。
しかし、警報装置が敏感な状態では、強刺激がかえって脳に“危険”と解釈されて筋の防御を強めることも。
ソフトでも“安心が伝わる刺激”のほうが、過敏を下げ“戻り”を防ぐうえでは合理的です。
1-4. 産後の腰痛が長引く理由
産後は、睡眠不足・授乳や抱っこの姿勢・骨盤や肋骨の可動性の変化・ホルモンバランスなど、からだと生活の負荷が同時多発します。
“守りのスイッチ”が入りっぱなしになりやすく、姿勢だけの介入では足りない状況が続きます。ここでも脳神経の安心を作ることが鍵になります。
脳と神経から整える——当院の実践ステップ
当院は、その場での体感変化と戻りにくい設計を両立させるために、以下の順番で進めます。
すべてやさしい刺激を基本に、説明と対話を重視します(施術者は全員が柔道整復師・鍼灸師の医療国家資格+心理カウンセラー資格を保持)。
2-1. 初回評価:何が“守り”を生んでいるかを特定します
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ストーリー聴取:発症のきっかけ、生活・仕事・睡眠、運動歴、産後の経過、心理的な負担を丁寧に伺います。
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動作テスト:痛い動きと痛くない動きの**差(安全領域)**を見つけ、脳が危険とみなすパターンを洗い出します。
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3分説明:模型や図を使い、“なぜ戻るのか”をわかりやすく共有します。理解=不安の軽減は、そのまま鎮痛につながります。
2-2. 施術:神経が安心する入力を積み重ねます
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呼吸×肋骨×骨盤の微調整:呼吸筋がゆるむと、自律神経が整い筋の防御が下がりやすくなります(産後にも有効)。
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神経モビライゼーションのやさしい誘導:坐骨神経や大腿神経の滑走をソフトに促し、“引っかかり感”を減らします。
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感覚再教育(グレーディッド・ムーブ):痛い動作を1/3に分解し、成功体験を脳に連続入力します。
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必要時の鍼灸の低刺激:交感神経の過緊張をやわらげ、血流と鎮痛のループをつくります(国家資格者が担当)。
目標は「強く押して黙らせる」ではなく、“守りのスイッチ”を下げること。だからソフトでも1回で変化を感じやすいのです。
2-3. セルフケア:1日合計3分の“戻り”対策
A. 呼吸リセット(30秒×3セット)
鼻から4秒吸う → 口をすぼめ6秒吐く。吐くときにお腹をへこませ、肋骨をふわっと下げます。首肩・腰の余計な力みが抜けます。
B. マイクロムーブ(痛い動作の1/3だけ5回)
前屈や起き上がりなど、痛い動作の入口だけを超スローで。痛みゼロ~1の範囲で「できた」を積み重ね、脳に安全学習をさせます。
C. 30-3ルール(座りすぎ対策)
30分座ったら3分立つか歩く。姿勢の完璧さより、**姿勢の“回数”**を増やすほうが神経は安心します。
D. 産後ケアのコツ(60秒)
抱っこのたびに吐きながら立ち上がる→骨盤底~腹横筋が自動的に働き、腰の負担を軽減します。
2-4. 他の医療機関との違い(役割の明確化)
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病院・クリニック:危険な病気や骨の問題の除外、薬・注射・画像評価の専門家。
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当院(整骨院):からだの使い方×脳神経の安心×生活設計の専門家。
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体感を重視:その日のうちに「動きやすい」を実感していただきます。
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説明と対話:理解が深まるほど警報が下がり、戻りにくくなります。
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国家資格+心理資格のチームで、生物・心理・社会の要素を一体で扱います。
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2-5. よくある質問に答えます
Q. 姿勢が悪いままでも良くなりますか?
A. 姿勢は“結果”であることも多いです。**守りのスイッチが下がると、自然に姿勢が整いやすくなります。**まずは神経の安心が先です。
Q. 強いマッサージのほうが効いた気がします
A. 過敏なときは強刺激が逆効果になることも。はじめはソフト→必要なら段階的にが安全で効率的です。
Q. どれくらい通えば良くなりますか?
A. 症状と生活要因によりますが、初期は神経の安心づくりを優先し、セルフケアの定着で通院間隔を空けていきます。
慢性腰痛は姿勢だけでは説明しきれない。脳と神経の過敏が続くと、軽い刺激でも痛みやすく、戻りやすくなる。
“守りのスイッチ”を下げる順番が鍵である。強刺激より、安心入力→感覚再教育→生活の小さな成功体験が有効である。
当院は国家資格+心理資格のチームで“体感×対話×神経”を統合する。即時の手応えと、戻りにくい仕組みづくりを両立する。
最後に:当院だからできるサポートと来院メリット
当院は、その場で変化を体感できる治療にこだわっています。「普通の整骨院とは違う」と言われる理由は、脳と神経の視点を説明と対話で共有し、ソフトな施術で守りのスイッチを下げ、戻りにくい習慣まで設計するからです。
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親切で丁寧な対応で、不安や疑問をその場で解消します。
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整体・肩こり・腰痛・産後ケアを横断し、あなたの生活に無理なく続く方法を一緒に作ります。
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エビデンス×経験×価値観をバランスさせ、**「正しい」より「続けられる」**を重視します。
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施術者全員が柔道整復師・鍼灸師の医療国家資格を保持し、さらに心理カウンセラー資格も取得。からだ×こころ×生活を一体でサポートします。
こういう方は、ぜひ一度ご相談ください。
「骨盤矯正で治らなかった方」「マッサージで治らなかった方」、画像で異常が少ないのに慢性腰痛やこわばりが続く方、産後からの不調が長引いている方。東大阪市・大阪市の整骨院として、専門的な治療で“戻らない”日常へご案内します。
対応院(院名のみ表記)
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ひがし整骨院(東大阪市)
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八戸ノ里ここから整骨院(東大阪市)
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長瀬ここから整骨院(東大阪市)
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四天王寺桃谷ここから整骨院(大阪市天王寺区)
柔道整復師 東剛士が監修しています

✅整骨院グループ紹介
私たち「ひがし整骨院/ここから整骨院グループ」では、東大阪市・大阪市を中心に、
腰痛・自律神経の不調・ぎっくり腰などの根本改善を目的とした施術を行っています。
「痛みの原因がわからない」「どこに行っても治らなかった」
そんなお悩みに対し、丁寧なカウンセリングと専門的な検査をもとに、一人ひとりに合わせた施術/整体をご提供します。

✅各院のご案内

▶若江岩田ひがし整骨院
東大阪市で「腰痛」「ぎっくり腰」「肩こり」に悩む方に根本改善を目指す整骨院。
近鉄奈良線「若江岩田駅」徒歩3分

▶八戸ノ里ここから整骨院
女性も安心、自律神経の乱れ・慢性腰痛に対応した施術でリピート多数。
近鉄奈良線「八戸ノ里駅」徒歩3分

▶長瀬ここから整骨院
神経へのアプローチで「その場で変化を実感できる」と評判の整骨院。
近鉄大阪線「長瀬駅」徒歩2分

▶四天王寺桃谷ここから整骨院
大阪市天王寺区の整骨院。親切・丁寧な対応と、整体などの施術が特長です。
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腰痛について