
腰痛になると、できるだけ動かず安静にした方がよいと思う方は多いです。
しかし、腰痛の多くは重い病気ではなく、できる範囲で普段の生活を続けることが回復につながると考えられています。
今回は、腰痛への不安を減らし、前向きな回復を助ける小冊子The Back Bookの考え方をもとに、腰痛との向き合い方を分かりやすくお伝えします。
・痛みがあると動くのが怖くなる方
・マッサージや骨盤矯正で治らなかった方
The Back Bookが伝えた大切なメッセージ
The Back Bookとは、オーストラリアの腰痛に関するメディアキャンペーンで使われた小冊子です。
この小冊子が特徴的なのは、腰の構造や持ち上げ方の注意点を細かく説明するのではなく、腰痛を必要以上に怖がらないためのメッセージを強く伝えている点です。
従来の腰痛パンフレットでは、
物を持つときはこうしましょう。
背骨はこのような構造です。
正しい姿勢を意識しましょう。
腰に負担をかけないようにしましょう。
といった内容が中心になりがちでした。
もちろん、体の使い方を知ることは大切です。
しかし、腰痛の回復においては、それ以上に重要なことがあります。
それは、自分の腰を壊れたものとして怖がりすぎないことです。
The Back Bookが伝えている中心的な考え方は、とてもシンプルです。
腰は思っているより丈夫です。
多くの腰痛は、重い病気によるものではありません。
痛みがあっても、できる範囲で日常生活を続けることが大切です。
この考え方は、腰痛患者さんにとってとても重要です。
なぜなら、腰痛は痛みそのものだけでなく、痛みへの不安によって長引くことがあるからです。
腰が壊れているのでは。
動いたら悪化するのでは。
仕事に行くと治らないのでは。
安静にしていないと危ないのでは。
このように考えると、体を動かすことが怖くなります。
そして動かない時間が増えると、筋肉はこわばります。
体力も落ちます。
腰への不安もさらに強くなります。
その結果、痛みが長引きやすくなることがあります。
The Back Bookが大切にしているのは、この悪循環を止めることです。
腰痛だからといって、必要以上に怖がらない。
できる範囲で体を動かす。
普段の生活を少しずつ続ける。
このような考え方が、腰痛の回復を助ける可能性があります。
腰痛患者さんを対象にした研究でも、新しい腰痛の考え方を伝える教育パンフレットが、腰痛に対する誤った思い込みを変え、回復を促す可能性が示されています。
つまり、腰痛では施術や運動だけでなく、腰痛をどう理解するかも大切なのです。
安静にしすぎるより、できる範囲で動くこと
腰痛になると、まず横になって休んだ方がよいと考える方は多いです。
たしかに、痛みが非常に強いときは、一時的に活動を控える必要がある場合もあります。
無理に動いて痛みを我慢する必要はありません。
ただし、長く安静にしすぎることは、かえって回復を遅らせることがあります。
特に、1日から2日以上ずっと寝て過ごすような安静は、体にとって良いとは限りません。
長く寝ていると、筋肉はこわばります。
関節の動きも悪くなります。
体力も落ちます。
動くことへの不安も強くなります。
その結果、立ち上がる、歩く、仕事に戻るといった日常動作が、余計につらく感じることがあります。
The Back Bookでは、人間の腰は動かすようにできていると伝えています。
これは、痛みを無視して無理に動くという意味ではありません。
できる範囲で体を動かし、少しずつ普段の生活に戻ることが、回復を助けるという意味です。
たとえば、
短い距離を歩く。
家の中で軽く動く。
座りっぱなしを避ける。
楽な範囲で立ち上がる。
無理のない範囲で仕事や家事を続ける。
このような小さな行動が大切です。
腰痛は、一度良くなっても再発することがあります。
腰痛を経験した方の多くは、その後また痛みを感じることがあります。
しかし、再発する可能性があるからといって、腰に深刻な病気があるという意味ではありません。
再発していない時期には、多くの方が通常の日常生活を送れます。
症状がほとんど気にならない時期もあります。
つまり、腰痛は再発することがある不調ではありますが、必要以上に恐れる必要はありません。
大切なのは、痛みが出たときに腰を壊れたものとして扱わないことです。
腰痛が出た。
だから動いてはいけない。
仕事は休まないといけない。
完全に痛みが消えるまで何もしない方がいい。
このように考えると、回復が遅れやすくなることがあります。
反対に、
痛みはあるけれど、できることはある。
少しずつ動いて大丈夫。
腰は思っているより丈夫。
普段の生活に戻ることが回復につながる。
このように理解できると、痛みへの不安が減り、体も動かしやすくなります。
腰痛対策で大切なのは、腰を守り続けることではありません。
安心して腰を使える状態を取り戻すことです。
腰痛改善には正しい知識と行動の積み重ねが必要
The Back Bookでは、腰痛に対して、できるだけ普段通りの生活をすることが大切だと伝えています。
これは、ただ我慢して生活しましょうという意味ではありません。
腰痛を怖がりすぎず、できることを少しずつ増やしていくことが大切だということです。
たとえば、
毎日少しでも体を動かす。
できる範囲で仕事を続ける。
必要なら一時的に軽い作業へ調整する。
ウォーキングなどの運動を続ける。
痛みが落ち着いてからも体調維持を大切にする。
こうした積み重ねが、腰痛改善につながります。
運動といっても、特別なことをする必要はありません。
ウォーキング。
サイクリング。
スイミング。
軽い体操。
日常生活で歩く量を増やす。
このような運動でも十分です。
体を動かすことは、腰の回復だけでなく、気分を前向きにすることにもつながります。
腰痛がある方は、痛みが完全になくなってから動こうと考えがちです。
しかし、痛みがゼロになるまで動かないでいると、体はどんどん動きにくくなります。
大切なのは、痛みがあってもできる範囲で少しずつ動くことです。
もちろん、重い物を無理に持つ必要はありません。
痛みが強い時期には、負担の大きい動作を一時的に避けることも必要です。
ただし、すべての動きを避ける必要はありません。
できる動きから少しずつ増やしていくことが大切です。
仕事についても同じです。
腰痛だから完全に休むしかないと考えるのではなく、できるだけ早く仕事に戻ることが大切な場合があります。
必要であれば、1週間から2週間ほど軽い仕事に調整してもらうのも一つの方法です。
完全に休むか、無理して通常通り働くかの二択ではありません。
その時の状態に合わせて、できる範囲で社会生活を続けることが大切です。
また、腰痛があると、しばらくの間うずくような痛みや刺すような痛みが残ることもあります。
これは、必ずしも異常なことではありません。
痛みが少し残っているからといって、すべてを中止する必要はありません。
大切なのは、痛みの強さだけで判断するのではなく、生活の中でできることが増えているかを見ることです。
朝の動き始めが少し楽になった。
歩ける距離が増えた。
座れる時間が長くなった。
仕事中の不安が減った。
家事がしやすくなった。
こうした変化も、腰痛改善では大切です。
ここから整骨院グループでは、腰痛に対して、痛い場所だけを見るのではなく、痛みへの不安、体の使い方、神経の働き、生活習慣まで含めて考えています。
マッサージで治らなかった方。
骨盤矯正で治らなかった方。
安静にしているのに腰痛が長引いている方。
そうした方ほど、腰痛を怖がりすぎないための正しい説明が必要です。
腰は思っているより丈夫です。
痛みがあるからといって、必ずしも体が壊れているわけではありません。
できる範囲で動くことは、回復の大切な一歩です。
施術、神経調整、体幹トレーニング、生活習慣の見直し、痛みへの不安を減らす説明を組み合わせることで、腰痛改善をサポートしていきます。
・多くの腰痛は重い病気ではなく、1日から2日以上の過度な安静は回復を遅らせることがある
・腰痛改善には、できる範囲で日常生活を続け、少しずつ体を動かすことが大切
腰痛になると、不安になるのは当然です。
動いたら悪化するのではないか。
仕事に行っても大丈夫なのか。
このまま治らないのではないか。
そう考えてしまう方も多いと思います。
しかし、多くの腰痛は、必要以上に怖がるものではありません。
腰は思っているより丈夫です。
そして、安静にしすぎるよりも、できる範囲で普段の生活を続けることが回復につながります。
大切なのは、痛みを無視して無理をすることではありません。
痛みを怖がりすぎず、少しずつ動ける体を取り戻していくことです。
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